テレビ裏のコンセントにほこりがたまったら|掃除前に見る焦げ・熱・ぐらつき

コンセント・漏電不安

テレビ台を動かしたとき、コンセントや電源タップの周りにほこりが積もっていても、すべてが直ちに故障というわけではありません。ただし、プラグの差し刃付近へほこりと湿気がたまると、放電を繰り返して発火するトラッキング現象につながることがあります。

すぐ掃除を始めるのではなく、焦げ跡、熱、におい、音、ぐらつきがないかを先に見ます。異常がなければ電源を切って乾いた方法で掃除できますが、異常がある場合は掃除で済ませず、使用を止めて点検を依頼します。

煙、火花、焦げ臭さ、パチパチ・ジジジという音、溶けや黒い変色がある場合

テレビ台の裏へ手を入れたり、プラグを無理に抜いたりせず、その場所から離れます。煙や炎が見える、火災警報器が鳴っているなど火災の可能性がある場合は避難して119番へ通報してください。水や消臭・洗浄スプレーをかけてはいけません。

ほこりだけか、使用を止める状態か

見つけた状態 判断 次にすること
乾いたほこりが床やコード表面に積もっている 異常がなければ清掃できる 電源を切り、安全に抜いてから乾式清掃
プラグとコンセントの隙間にほこりが固着 湿気やトラッキングに注意 通電を止め、抜いた後に差し刃と周囲を確認
焦げ、黒ずみ、溶け、ひび割れ 清掃だけで再使用しない 写真を残し、壁側は管理会社へ連絡
コンセントやタップが異常に熱い、異音や異臭がある 使用停止 触らず安全を確保し、点検を依頼
プラグが抜けかけている、差込口がぐらつく 接触不良のおそれ 押し込んで使い続けず、設備側を点検
コードが家具の下敷き、強く折れている 内部損傷のおそれ 通電を止め、コードや機器を交換・点検

東京消防庁は、電気コード等を原因とする住宅火災について、短絡、金属接触部の過熱、トラッキングが多いと案内し、家具の下敷き、接続部の緩み、折れ曲がり、ほこりを定期的に点検するよう呼びかけています。

トラッキング現象はテレビを使っていない時にも起こりうる

トラッキング現象は、プラグの刃と刃の間に付いたほこりが湿気を帯び、電気の通り道ができて放電・発火に至る現象です。テレビの画面が消えていても、プラグがコンセントへ差さっていれば電気は届いています。「テレビが普通に映る」「今は電源を切っている」だけでは、プラグ周辺が安全だとは判断できません。

テレビ裏は、長期間プラグを差したままにしやすく、テレビ台が重いため掃除の間隔も空きがちです。次の条件が重なる場所は特に注意します。

  • 電源タップを床へ直置きしている
  • 加湿器、水槽、観葉植物など水分のある物が近い
  • 窓際で結露しやすい
  • ペットの毛や尿が届く場所にある
  • カーテン、紙、布など燃えやすい物が触れている
  • テレビ台と壁の間が狭く、コードやプラグが押されている

NITEは、プラグとコンセントの間へほこりや水分が付着するとショートやトラッキング現象が生じるおそれがあると説明しています。テレビ台の裏など掃除しにくい場所も、定期的に状態を確認する必要があります。

掃除を始める前に配線を撮影する

異常がないことを確認できたら、テレビと周辺機器の電源を切ります。録画機、ゲーム機、ルーター、サウンドバーなどが複数つながっている場合は、プラグを抜く前に全体写真を撮ります。機器名を書いた小さな札をコードへ付けておくと、戻す場所を間違えにくくなります。

重いテレビ台を一人で無理に動かすと、転倒、けが、コードの断線につながります。キャスターがない大型家具や壁掛けテレビは、家族や作業員へ手伝いを頼みます。狭い隙間へ手を伸ばし、コードを引っ張ってプラグを抜いてはいけません。

  1. テレビと接続機器を通常の操作で終了する
  2. 配線全体、壁コンセント、電源タップの位置を撮影する
  3. プラグ本体を持てる位置まで安全に家具を動かす
  4. 焦げ、熱、異臭、変形がないことを再確認する
  5. プラグ本体を持ってまっすぐ抜く

プラグが壁に固着している、抜くときに火花や異音が出る、差込口ごと動く場合は、力を加えず中止します。壁コンセントは賃貸設備なので、管理会社へ状態を伝えてください。

安全にほこりを取る方法

NITEは、掃除の際は差込プラグを抜き、から拭きでほこりを取り除くよう案内しています。アルコールスプレーなどの洗浄液を差込口へ直接かけると、ショートやトラッキング現象につながるおそれがあります。

  • 床、家具、コード表面のほこりは掃除機や乾いたモップで取る
  • プラグ表面と差し刃は乾いた柔らかい布で拭く
  • 電源タップの外側は、内部へほこりを押し込まないように掃除する
  • 壁コンセントの穴へ綿棒、金属、ブラシなどを差し込まない
  • コードを強く曲げたり、ねじれを引っ張って直したりしない

黒い汚れが乾いた布で取れない場合、それが単なるほこりではなく、焦げや樹脂の変色である可能性があります。削る、漂白する、塗って隠すといった処置はせず、使用を再開しません。

電源タップとコードも同時に確認する

テレビ裏では、テレビ本体のほかに録画機、ゲーム機、ルーター、スピーカー、充電器などが一つの電源タップへ集まりやすくなります。差込口が余っていることと、容量に余裕があることは同じではありません。

確認場所 見る内容 対応
電源タップの表示 定格容量、製造表示、注意事項 接続機器の合計が定格を超えないようにする
差込口 緩み、変色、溶け、ほこり 異常があればタップを交換
電源コード 家具の圧迫、折れ、被覆の傷 テープで補修して使い続けない
タップ同士の接続 連結や多段接続になっていないか 継ぎ足しをやめ、必要な配線を見直す
使っていない機器 古い充電器や不要なプラグ 不要なら外し、接続数を減らす

テレビ周辺へ電気ストーブ、ヒーター、電気ケトルなど消費電力の大きい機器を同じタップで使わないでください。電源タップの容量、劣化、常設配線については、延長コードと電源タップを使い続けてよいか確認する記事も参照できます。

掃除後に戻すときの注意

掃除後は、プラグと周囲が乾いており、変色や変形がないことを確認します。プラグは奥まで確実に差し込みますが、差し込みが緩い壁コンセントへ押し込んで使い続けてはいけません。

  • プラグと壁の間へほこりが入りにくい配置にする
  • 電源タップを床の水分やペットの届く場所から離す
  • コードを束ねたまま通電しない
  • テレビ台でプラグやコードを押しつぶさない
  • 通気口の前へコード、布、紙を置かない
  • 次に点検できる程度の隙間を確保する

電源を入れた後に異臭、異音、ちらつき、再起動、異常な発熱があれば、すぐ使用を止めます。原因確認のために何度も電源を入れ直しません。

賃貸で管理会社へ連絡する状態

自分で購入した電源タップの劣化は、自分で使用を止めて交換します。一方、壁コンセント、備え付け設備、壁内配線の異常は管理会社または大家へ連絡します。

  • 壁コンセントがぐらつく、割れている
  • 差込口や壁紙に焦げ、変色、溶けがある
  • プラグを抜いても焦げ臭さが残る
  • 壁の中から異音がする
  • 以前からプラグが抜けやすい、接触が不安定
  • 入居時から設置されていたタップや配線に異常がある

テレビ台の裏を確認したところ、壁コンセントの右側差込口に黒い変色があり、プラグも緩くなっています。○月○日に気づき、現在は接続機器を使用していません。煙や火花はありませんが、清掃では直らないため、点検方法と指定業者を教えてください。写真を添付します。

掃除前の全体、壁コンセントのアップ、プラグ、電源タップの表示を撮影しておくと状態を伝えやすくなります。ただし、煙や熱がある場合は撮影のために近づかないでください。焦げ臭い場所を特定できない場合は、焦げ臭い場所が分からないときの切り分けへ進みます。

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