引っ越し当日に新居の電気がつかない場合、最初に確認するのは「契約を忘れたか」だけではありません。利用開始の受付、地域停電、分電盤、建物側の設備を分けると、連絡先を早く決められます。
ただし、焦げ臭さ、煙、火花、異常な発熱があるときは、ブレーカーやコンセントを何度も操作しないでください。安全な場所へ離れ、火災の疑いがあれば119番へ連絡します。
最初に確認する順番
- 煙・火花・焦げ臭さ・発熱がないか
- 共用廊下や近隣も停電しているか
- 電気の利用開始申込みが受け付けられているか
- 危険な兆候がなければ分電盤の状態を見る
- 自室だけつかない場合は建物設備も確認する
| 確認した結果 | 先に連絡する相手 | 伝える内容 |
|---|---|---|
| 利用開始の申込み記録がない | 契約する小売電気事業者 | 住所、部屋番号、入居日、利用開始希望日 |
| 申込み済みだが開始予定を確認できない | 申込先の小売電気事業者 | 受付番号、申込日時、契約者名 |
| 共用部や近隣も停電している | 地域の一般送配電事業者 | 停電範囲、発生時刻、住所 |
| 受付済みで自室だけつかない | 契約先と管理会社 | 受付番号、分電盤の状態、共用部の状況 |
| 備え付け設備だけ動かない | 管理会社または大家 | 設備名、他の照明やコンセントが使えるか |
| 焦げ臭い、火花、煙、異常な発熱がある | 安全確保後、管理会社。火災の疑いは119番 | 場所、発生時刻、煙や火花の有無 |
利用開始の受付を確認する
申込み画面を最後まで進めただけでは、受付が完了していない場合があります。完了メール、受付番号、利用開始日を確認してください。
- 契約者の氏名
- 新居の住所、建物名、部屋番号
- 利用開始希望日
- 申込みをした事業者名
- 完了メールまたは受付番号
- 支払い方法の登録状況
電気がすでについていても、自分名義の利用開始手続きが済んでいる証明にはなりません。転居先で使い始める場合は、契約先の案内に従って開始手続きを確認します。
一括受電や指定事業者がある物件
マンションや賃貸住宅によっては、建物全体の一括受電や指定された申込先があります。入居案内に電気の申込先が書かれている場合は、別の小売電気事業者へ申し込む前に管理会社へ確認してください。
地域停電と自室だけの不具合を分ける
共用廊下の照明、エレベーター、近隣の建物も消えている場合は、地域停電の可能性があります。契約先ではなく、地域の一般送配電事業者が公開する停電情報を確認します。
電線が切れている、電柱から火花が出ている、屋外設備が破損している場合は近づかず、一般送配電事業者へ連絡してください。
共用部は点灯していて自室だけが使えない場合は、次の三つを分けます。
- 利用開始の受付が完了していない
- 分電盤が切れている
- 室内配線や建物設備に不具合がある
分電盤を見る前の安全確認
煙、焦げ臭さ、火花、異音、濡れ、異常な熱がない場合に限り、分電盤の表示を確認します。カバーを外したり、内部の配線へ触れたり、電気メーターを操作したりしてはいけません。
利用開始日を過ぎ、受付も完了しているのに電気がつかない場合は、契約先の公式案内にあるブレーカー操作を確認します。ブレーカーを入れてもすぐ切れる場合は、何度も戻さず、使用していた家電を止めて管理会社や契約先へ連絡してください。
管理会社へ伝える状態
- 分電盤や壁の周囲に焦げ跡がある
- 焦げ臭い、パチパチ音がする、熱を持っている
- ブレーカーを入れてもすぐ切れる
- 一部の部屋や備え付け設備だけ使えない
- 共用部は点灯しているのに自室全体が使えない
- 一括受電や指定事業者の申込先が分からない
電力会社と管理会社の役割
小売電気事業者へ連絡する内容
- 利用開始・停止の申込み
- 受付番号や開始予定の確認
- 契約者名、料金プラン、支払い方法
- 契約中の住所や部屋番号の訂正
一般送配電事業者へ連絡する内容
- 地域停電
- 切れた電線や破損した電柱
- 屋外の送配電設備の異常
管理会社・大家へ連絡する内容
- 共用部や建物設備の不具合
- 室内配線や備え付け分電盤の異常
- 一括受電や指定事業者の確認
- 修理業者を手配する前の承諾
賃貸住宅では、原因を確認しないまま自分で修理業者を呼ぶと、費用負担でもめることがあります。煙や火災など直ちに避難が必要な場合を除き、まず管理会社へ状況を残します。
連絡前にそろえるもの
- 新居の正確な住所、建物名、部屋番号
- 契約者名と電話番号
- 利用開始希望日
- 申込先と受付番号
- 電気メーター番号。安全な場所から確認できる場合のみ
- 共用廊下や近隣の停電状況
- 分電盤全体の写真
- 焦げ臭さ、発熱、火花、異音の有無
電話では「電気がつかない」だけでなく、次のように伝えると状況を切り分けやすくなります。
本日入居した部屋で電気がつきません。利用開始は○月○日で申し込み、受付番号は○○です。共用廊下の照明はついています。焦げ臭さや火花はありません。分電盤の写真を用意しています。
夜間に電気が使えない場合
ウェブ申込みを受け付けていても、当日の送電開始を保証するものではありません。申込先の受付状況と開始予定を確認してください。
- スマートフォンの電池を連絡用に残す
- 懐中電灯を使い、ろうそくは避ける
- 冷蔵庫の扉を何度も開けない
- 暑さや寒さが危険な場合は、安全に過ごせる場所へ移動する
- 在宅医療機器を使用している場合は、機器の緊急連絡先や医療機関へ連絡する
モバイルバッテリーやポータブル電源は、膨張、破損、異臭、異常な発熱があるものを使用しないでください。
旧居の停止日も同時に確認する
旧居の電気停止日は、荷物を運び出す日だけで決めない方が安全です。退去後の掃除、照明の確認、冷蔵庫の整理、立ち会いが残っている場合は、その作業に電気が必要か確認します。
新居の開始申込みと旧居の停止申込みは別の手続きです。受付番号、停止日、最終請求先をそれぞれ保存してください。
間違えやすい判断
- 電気がついたから契約済みとは限らない:利用開始手続きは別に確認します。
- 管理会社が個人の電気契約を代行するとは限らない:指定事業者や一括受電の確認はできますが、通常の契約申込みは契約者が行います。
- 前の入居者の未払いと決めつけない:自分の申込み状況と開始予定を契約先へ確認します。
- ブレーカーを何度も戻さない:すぐ切れる場合や異臭・発熱がある場合は設備異常を疑います。
- 急いで別会社へ重ねて申し込まない:受付中の申込みがないか確認してから手続きを進めます。
今日行うこと
- 危険な兆候がないか確認する
- 共用部と地域の停電状況を見る
- 申込み完了メールと利用開始日を確認する
- 危険がなければ公式案内に沿って分電盤を見る
- 契約、地域停電、建物設備に分けて連絡する
- 受付番号と連絡内容を保存する
一次情報
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入居当日に電気がつかない原因が契約ではなさそうなときは、家の電気が突然つかなくなったときの確認へ進みます。退去した部屋の停止忘れや請求が気になる場合は、旧居の電気を止め忘れたときにすることを確認してください。管理会社と電力会社のどちらへ連絡するか迷う場合は、連絡先を分ける考え方を使うと整理しやすくなります。

