オーバーツーリズムに「宿泊税」導入 インバウンド対策用なのになぜ日本人にも?…SNSには批判の声も

世界から観光客が訪れて経済的に潤う一方、オーバーツーリズムも抱える日本ですが、そうした中、国内有数の温泉地である静岡・熱海市で、4月から宿泊税が導入されました。

ただ、疑問の声もあるんです。

3日のテーマは「インバウンド対策用 でも日本人も宿泊税?」です。

3日、熱海市の商店街は春休み中ということもあって、多くの観光客でにぎわっていました。
年間約300万人が訪れる熱海には、外国人の姿も。

米・シカゴから来た人:
とても楽しいですよ。熱海は最高です。温泉が好きです。温泉でリラックスできました。

愛知から来た人:
温泉に入ってて、あたしたちだけが日本人で、日本人が2人しかいなくて…。

そんな熱海でも、1日からスタートした「宿泊税」。
小学生や修学旅行は対象外ですが、市内の宿泊施設に宿泊する場合、中学生以上は1人当たり1泊200円が徴収されます。

FNNが取材した人気の温泉ホテルでは早速、宿泊客への説明・呼びかけに追われる職員の方の姿がありました。

職員:
宿泊税というのが始まります。お一人さまにつき200円の熱海市税がかかりますので、その点どうぞご了承ください。

宿泊税は、自治体が独自に導入できる法定外目的税。
すでに東京や大阪、京都などの自治体で導入されており、観光業のサービス向上やインバウンド対策強化などに使用されるもので、今回、熱海市でも導入という形になりました。

熱海市役所観光建設部・立見修司部長:
少子高齢化によって今後、福祉や教育に予算を使っていかないといけない。そうなると観光振興にあてられる経費がなかなか捻出できない。

宿泊税の導入、納得はできるか?
観光客の皆さんに聞いてみると、「200円なんですね」「だったら全然(旅行に)来ちゃうかも」「しょうがないかな。好きで来ているんだから」と理解を示す声が多い一方で、「やすーい(子ども)」「たかーい(大人)。高いです。多ければ多いほど(宿泊税がかかる)。もう日帰り旅行に変わっちゃうかもですね」「外国人に入国税とか(で取れば…)」「日本人を優先して、国内旅行を優先してほしい」と言う声もありました。

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
ただ、インバウンド対策なのであれば、日本人からとるのは日本人からすると抵抗があると思うんですね。外国人から、今、円安ですし。

青井実キャスター:
外国の方からとると、外国の方のために良くなるわけですからね。その辺り難しいですが、宿泊税の徴収額は自治体によってさまざまです。東京都では100円から200円。そして、インバウンドバブルで知られている北海道・ニセコ町では最大2000円です。さらに、京都市は現在最大1000円なんですが、先日、宿泊税の最高額を1万円に引き上げる条例改正案が可決されました。

こうした動きに、SNSでは「どれだけ税金巻き上げれば気が済むの?」「外国人から取ればいいのに」など、批判の声も相次いでいるようです。

熱海の宿泊税は200円なわけですが、外国人観光客の皆さんはどうでしょうか?
熱海の町で話を聞いてみると、「アメリカは物価が高いから、とても安く感じるよ」「たくさんの観光客がいるから、宿泊税は必要。いいと思う」と、全く気にしていないようです。

国籍別で宿泊税をとることは可能なのか?
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは「宿泊税は、基本的には国籍を問わずとるのが原則。外国人のみから宿泊税をとることは、クリアしないといけない問題はあるけど、できないことはないと思う」と話す一方で、「日本人が宿泊するたびに、日本に住んでいるという証明書の提示、宿泊施設側・代理徴収する側の負担も増える。差別にあたる恐れもあるので、行政としては差別化するのは難しい」といった課題もあるといいます。

対策に困った地元が宿泊税を導入する気持ちもわかります。

日本人も外国から来る観光客も納得できる方法を国が提示することが期待されているのかもしれません。

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