漏電が心配なときにすること|ブレーカーが落ちた場所と直前の状況を残す

コンセント・漏電不安

漏電は目で直接確かめられるとは限りません。漏電ブレーカーが落ちた、水濡れした家電を使った、金属部分に触れてピリッとした、焦げ臭さがあるといった出来事から疑います。原因を探そうとして何度も通電すると、感電や火災の危険を広げることがあります。

最初にするのは、原因の断定ではなく安全確保です。人が触れている、水がかかっている、煙や焦げ臭さがある場所には近づかず、ブレーカーを繰り返し戻しません。そのうえで、どのつまみが落ちたか、直前に何を使っていたかを記録します。

煙、火花、焦げ臭さ、異音、溶け、壁や床の異常な熱がある場合

機器や分電盤に触れず、その場所から離れます。煙や炎が見える、火災警報器が鳴っているなど火災の可能性がある場合は避難して119番へ通報してください。濡れた手でプラグやブレーカーを操作したり、水をかけたりしてはいけません。

最初の30秒で確認すること

  1. 人が感電していないか、煙・火花・焦げ臭さがないかを見る
  2. 水漏れ、結露、こぼした水、濡れた家電が近くにないかを見る
  3. 安全な位置から分電盤を撮影し、落ちたつまみを確認する
  4. 直前に使い始めた家電と、異常が起きた時刻をメモする
  5. 危険が疑われる場合は復旧より連絡を優先する

感電した人が電気に触れたままの場合、素手で引き離そうとしてはいけません。自分まで感電するおそれがあります。安全な場所から119番へ状況を伝え、指示を受けてください。

症状だけで漏電と決めつけない

起きていること 考えられる範囲 対応
漏電ブレーカーが落ちた 家電、配線、水濡れ、雷など 何度も戻さず、落ちた時刻と使用機器を記録
小さな分岐ブレーカーだけ落ちた その回路の使い過ぎ、短絡、機器の異常 部屋と使用機器を確認し、繰り返すなら点検
金属製家電でピリッとした 静電気の場合もあるが漏電を否定できない 再現確認をせず使用停止
雨の日や水回りでだけ起きる 水分、結露、屋外設備の影響 濡れた場所に触れず管理会社へ連絡
家全体の電気が消えた 地域停電、契約容量、主幹・漏電ブレーカー 近隣と停電情報、分電盤を確認

漏電とは、本来の電気の通り道から電流が外へ漏れることです。パナソニックの電気設備資料では、絶縁の劣化などによる漏電が感電や火災の原因になると説明されています。一方、ブレーカーが落ちたという事実だけでは、使い過ぎ、短絡、落雷などとの区別はつきません。

ブレーカーは写真を撮ってから確認する

分電盤は住戸によって名称や並び方が違います。暗い場所で無理に操作せず、乾いた床から全体写真と落ちたつまみのアップを撮ります。東京電力パワーグリッドも、ブレーカーから焦げ臭いにおい、異音、溶けがある場合は操作せず連絡するよう案内しています。

  • 分電盤の全体と各つまみの位置
  • 「漏電」「主幹」「安全」「子ブレーカー」などの表示
  • 落ちた時刻と、停電した部屋
  • 直前に使った電子レンジ、ドライヤー、洗濯機など
  • 雨、水漏れ、結露、掃除、家電の移動がなかったか

カバーを外す、配線へ触る、つまみを固定する、ブレーカーが落ちないよう細工することは行いません。壁内配線や分電盤の交換・修理は、資格を持つ電気工事士へ依頼する範囲です。

記録は原因を決めつけず、起きた順番で残す

「漏電した」とだけ伝えるより、何時に、どの部屋で、何を使った直後に、どのブレーカーが落ちたかを順番に残す方が点検の手がかりになります。過去にも同じことがあれば、その日付や天候も添えます。

  • 異常に気づいた日時
  • 停電した範囲と、停電しなかった部屋
  • 直前に電源を入れた家電
  • 落ちたブレーカーの表示と写真
  • 水濡れ、雨、雷、工事、家電移動の有無
  • 焦げ臭さ、音、熱、感電のような感覚の有無

原因を特定するために同じ家電を何度も動かしたり、落ちた回路へ一台ずつ接続して試したりしません。安全な復旧手順は分電盤の種類や症状で異なるため、危険な兆候がなくても不安がある場合は、一般送配電事業者や管理会社の案内を受けてください。

水に濡れた家電は乾いたように見えても使わない

洗濯機、食洗機、温水洗浄便座、冷蔵庫、屋外機器などの周囲で水漏れがあった場合、表面を拭いただけで通電を再開しません。内部やプラグ、コンセントへ水が入っている可能性があります。濡れた場所へ入らずに止水できる場合は水を止め、家電はメーカー、設備側は管理会社へ連絡します。

「もう乾いたはず」と電源を入れて確かめることや、ドライヤーでコンセントや分電盤を乾かすことは避けてください。焦げ臭い場所が分からない場合は、焦げ臭い場所を切り分けるときの行動も確認できます。

賃貸では管理会社へ先に伝える範囲

壁コンセント、分電盤、備え付け家電、壁内配線、共用部に原因がありそうな場合は、管理会社または大家へ連絡します。自分で購入した家電だけに異常がある場合は、その家電の使用を止めてメーカーや販売店へ相談します。地域停電や引込設備が疑われる場合は、地域の一般送配電事業者が連絡先です。

状況 主な連絡先 伝えること
壁、分電盤、備え付け設備 管理会社・大家 部屋、時刻、落ちたブレーカー、写真
自分の家電だけで再発 メーカー・販売店 メーカー、型番、購入時期、症状
近隣も消えている 一般送配電事業者 住所、停電範囲、開始時刻
煙・炎・感電事故 119番 人の状態、煙や炎、住所、安全な避難場所

○月○日○時ごろ、洗面所を使用中に家全体の電気が消えました。分電盤では「漏電」と表示されたつまみが下がっています。洗濯機の近くに水濡れがあり、現在はブレーカーを戻さず洗面所へ入っていません。煙と焦げ臭さはありません。写真を送るので、点検先と立ち会い方法を教えてください。

業者へ電話する前に確認すること

  • 管理会社の指定業者があるか
  • 点検だけの場合の出張料と調査費
  • 夜間・休日料金が加算されるか
  • 作業前に書面または画面で見積もりを出すか
  • 追加作業が必要な場合、作業前に説明と承諾があるか
  • 電気工事を行う担当者の資格と会社情報

経済産業省は、突然訪問して分電盤の不安をあおり、高額な交換契約を求める業者に注意するよう呼びかけています。その場で契約せず、管理会社や実在する電力会社の公式窓口へ確認してください。

公式情報

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