その観葉植物、犬がかじっても大丈夫?リビングに置く前に見たい危険サインと守り方
部屋に観葉植物を置くと、家の雰囲気は一気に変わります。
緑があるだけで、リビングが少し落ち着いて見える。仕事から帰ってきた時、部屋に植物があると気分も違う。インテリアとしても人気です。
でも、犬と暮らしている家では、少しだけ考え方を変えたほうがいいです。
人間にとってはおしゃれな観葉植物でも、犬にとっては「気になるにおい」「かじりたくなる葉っぱ」「掘りたくなる土」になることがあります。そして植物の種類によっては、犬が食べると体調を崩すものもあります。
この記事では、犬が観葉植物をかじった時に何を見ればいいのか、家に置く前にどこを確認すべきか、危ない植物をどう避けるか、そして犬と植物を同じ家で暮らすための現実的な工夫をまとめます。
最初に大事なこと
犬が観葉植物を食べた可能性があり、嘔吐、よだれ、ぐったり、震え、呼吸の異常、けいれん、血便などがある場合は、自己判断で様子見を続けず、動物病院へ相談してください。植物名、食べた量、時間、写真があると説明しやすくなります。
観葉植物は犬に危険なのか
すべての観葉植物が犬に危険というわけではありません。
犬がいる家でも比較的置きやすい植物はあります。逆に、犬がかじると強い刺激や中毒につながるおそれがある植物もあります。
大事なのは、「観葉植物」という大きなくくりで安全か危険かを決めないことです。
同じように見える緑の葉でも、植物によって性質はまったく違います。葉を少しかじっただけで口の中が痛くなるもの、胃腸症状が出やすいもの、心臓や神経に関わるおそれがあるものもあります。
そして犬側の条件も関係します。
- 子犬か成犬か
- 体が小さい犬か大きい犬か
- どれくらい食べたか
- 葉だけか、茎や根や球根も食べたか
- もともと持病があるか
- 嘔吐や下痢がすでに出ているか
同じ植物でも、小型犬が多めに食べた場合と、大型犬が少しかじった場合では危険度が変わります。
犬が観葉植物をかじる理由
犬は、悪さをしたくて植物をかじるわけではありません。
理由はいくつかあります。
退屈している
留守番が長い、遊びが足りない、散歩が短い。こういう時、犬は家の中で何かを探します。
観葉植物は、葉が揺れる、土のにおいがする、鉢が低い位置にある。犬にとってはかなり気になる存在です。
においが気になる
犬は人間よりにおいに敏感です。
土、肥料、水、葉、鉢カバー。人間にはわからないにおいが、犬には強く感じられることがあります。
葉の動きに反応する
エアコンの風で葉が揺れると、犬が気にすることがあります。
特に若い犬や好奇心の強い犬は、揺れる葉をおもちゃのように感じて口を出すことがあります。
土を掘りたい
植物そのものより、土を掘るのが好きな犬もいます。
土を掘るうちに根や葉をかじってしまうことがあります。肥料や防虫剤が使われている場合は、植物以外のリスクも出てきます。
犬がかじると注意したい観葉植物
ここでは、家庭で見かけやすく、犬がいる家では注意したい植物を紹介します。
ただし、これはすべての危険植物を網羅した一覧ではありません。購入前や不安な時は、植物名で確認し、動物病院にも相談してください。
ポトス
ポトスは育てやすく、部屋にも置きやすい人気の観葉植物です。
ただし、犬がかじると口の中の刺激、よだれ、吐き気、口を気にする動きなどが出ることがあります。
つるが垂れるタイプは、犬の目線に入りやすいのも問題です。棚の上に置いていても、垂れた葉を犬が引っ張ることがあります。
モンステラ
大きな葉が特徴で、部屋の主役になりやすい植物です。
ただ、葉が大きく犬の興味を引きやすいです。かじると口や喉に刺激が出る可能性があります。
大型犬の場合、床置きのモンステラは簡単に届きます。葉を少しかじるだけでなく、鉢ごと倒すリスクもあります。
ディフェンバキア
ディフェンバキアも、犬がかじると口の刺激やよだれなどが心配される植物です。
見た目がきれいでインテリア性は高いですが、犬がいる家では置き場所をかなり選びます。
フィロデンドロン
フィロデンドロン系も、犬がかじると口の中の痛みや刺激につながることがあります。
葉の形が美しく人気ですが、犬の届く場所には置かないほうが安全です。
アロエ
アロエは人間には身近な植物ですが、犬が食べると嘔吐や下痢などが心配されることがあります。
ベランダや窓辺に置いていて、犬が届く高さにある場合は注意してください。
サンスベリア
丈夫で育てやすい植物として人気があります。
犬が食べると胃腸の不調が出ることがあります。葉が硬く、犬によってはおもちゃのようにかじることがあります。
ドラセナ
ドラセナもインテリアでよく見かけます。
犬が食べると嘔吐、食欲低下、元気がないなどの症状につながることがあります。種類が多いため、購入時の名前を控えておくと安心です。
ユリ科の植物
ユリは特に猫で危険性がよく知られていますが、犬でも食べる量や種類によって体調不良が心配されます。
花束や鉢植えで家に持ち込まれることもあるので、犬がいる家では安易に床や低いテーブルに置かないほうが安全です。
ソテツ
ソテツは注意度が高い植物です。
屋外や玄関周りで見かけることがありますが、犬が種子や葉を食べると重い中毒につながるおそれがあります。犬が庭で自由に動く家では、特に注意したい植物です。
犬が観葉植物を食べた時に見る症状
犬が植物を食べたあと、まず見るのは「いつもと違うか」です。
次のような変化があれば、早めに相談したほうが安心です。
- よだれが増えた
- 口をくちゃくちゃする
- 前足で口をこする
- 吐いた
- 下痢をした
- 食欲がない
- 元気がない
- 震えている
- ふらつく
- 呼吸が変
- けいれんした
- 血便がある
口の刺激が強い植物では、食べてすぐに口を気にすることがあります。
胃腸に影響する植物では、数時間後に吐いたり下痢をしたりすることもあります。
怖いのは、最初は平気そうに見えるケースです。犬は多少の不調を隠すことがあります。食べた植物がわからない、量がわからない、症状が出ている。この場合は、様子見より相談が安全です。
犬が観葉植物を食べた時に最初にやること
犬が植物を食べたかもしれない時、まずは慌てずに情報を集めます。
- 犬を植物から離す
- 口の中に残っている葉や茎があれば無理のない範囲で確認する
- 植物の名前を確認する
- 食べた量を確認する
- いつ食べたかをメモする
- 植物の写真を撮る
- 動物病院へ相談する
植物名がわからない時は、鉢についていた札、購入履歴、写真を確認します。
病院に行く場合は、植物の一部や写真、鉢のラベルを持っていくと説明しやすいです。
やってはいけないこと
自己判断で無理に吐かせる、牛乳を飲ませる、人間用の薬を飲ませる、ネット情報だけで様子見を続ける。これらはかえって危険になることがあります。
危険度が高い時の目安
次のような場合は、早めの相談が必要です。
- 植物名がわからない
- 食べた量が多い
- 小型犬や子犬が食べた
- 嘔吐や下痢が続く
- ぐったりしている
- 呼吸が苦しそう
- けいれんがある
- 血便がある
- 口や顔が腫れている
- ソテツなど危険性が高い植物の可能性がある
「少しかじっただけに見える」場合でも、犬の体格や植物の種類によっては注意が必要です。
犬がいる家で観葉植物を置く時の考え方
犬と観葉植物を同じ家に置くなら、ポイントは「犬が触れない仕組み」です。
しつけだけに頼るのは危険です。
普段はかじらない犬でも、留守番中、ストレスがたまった時、体調が悪い時、急に植物に興味を持つことがあります。
床置きしない
犬がいる家では、床置きの観葉植物はリスクが高いです。
特に小型犬でも届く低い位置、大型犬が鼻を近づけられる位置は注意です。
垂れる植物に注意する
ポトスのようにつるが垂れる植物は、棚の上に置いても犬が届くことがあります。
葉が揺れると、犬は余計に気にします。
鉢カバーと土も見直す
植物そのものだけでなく、土、肥料、鉢カバーも犬の興味を引きます。
土を掘る犬なら、土の表面をカバーする、部屋を分ける、置かない選択も必要です。
留守番中は届かない部屋へ移す
飼い主が見ている時だけ大丈夫でも、留守番中は別です。
留守番中にだけかじる犬もいます。犬が自由に入る部屋には置かないほうが安全です。
犬がいる家で置きやすい植物の考え方
安全性を考えるなら、犬にとって毒性が低いとされる植物を選ぶのが基本です。
ただし、「無毒」とされる植物でも、犬が大量に食べれば吐いたり下痢をしたりすることがあります。
つまり、安全な植物を選んだうえで、かじらせない工夫も必要です。
比較的選ばれやすい植物には、次のようなものがあります。
- パキラ
- エバーフレッシュ
- アレカヤシ
- テーブルヤシ
- ペペロミア
- カラテア
ただし、購入時は必ず正式な植物名を確認してください。似た名前や似た見た目でも、別の植物のことがあります。
植物選びで失敗しやすいポイント
店員さんの「大丈夫だと思います」をそのまま信じる
園芸店や雑貨店の店員さんが、犬への安全性まで詳しいとは限りません。
植物の育て方には詳しくても、犬が食べた時の危険性は別の話です。
買う前に自分でも確認したほうが安全です。
おしゃれな名前だけで買う
観葉植物は、商品名がわかりやすく変えられていることがあります。
正式名がわからないと、犬が食べた時に調べにくいです。
購入したら、スマホに植物名と写真を保存しておくと安心です。
犬が届く高さを甘く見る
犬は思ったより届きます。
小型犬でも椅子やソファを使えば高い場所に届くことがあります。大型犬なら、棚の上の葉にも鼻が届くことがあります。
家の場所別:観葉植物の置き方
リビング
リビングは犬が長く過ごす場所です。
観葉植物を置くなら、犬の通り道、ソファの横、窓際の低い位置は避けます。
葉が犬の顔の高さにある植物は、かじられやすいです。
寝室
犬と寝室を共有している場合、寝室の植物は慎重に考えます。
夜中に犬がこっそりかじることもあります。寝室に置くなら、犬が入れない場所か、犬が届かない高さにしましょう。
玄関
玄関は犬が散歩前後に興奮しやすい場所です。
鉢を倒す、土を掘る、葉をかじる可能性があります。玄関の床置きは避けたほうが安心です。
ベランダ
ベランダには、室内より危険な植物が置かれていることもあります。
犬がベランダに出る家では、観葉植物だけでなく、花、球根、肥料、防虫剤にも注意してください。
犬が植物をかじらない家にする工夫
ただ「ダメ」と言うだけでは、犬は理解しにくいです。
犬が植物をかじるなら、環境を変えるほうが早いです。
- 犬の届く場所に植物を置かない
- 留守番中は植物のある部屋に入れない
- 犬用のおもちゃを増やす
- 散歩や遊びで退屈を減らす
- 鉢の土を掘れないようにする
- 植物を吊るす場合も葉が垂れないようにする
- 危険な植物は家に入れない
特に退屈対策は大事です。
犬が観葉植物をかじる家では、植物だけが問題ではなく、暇つぶしの対象が植物になっていることがあります。
犬がかじった植物名がわからない時
植物名がわからないと焦ります。
その場合は、次の情報を集めます。
- 植物全体の写真
- 葉のアップ
- 茎や幹の写真
- 鉢についていた札
- 購入した店や時期
- 食べた部分の写真
- 犬の症状
動物病院へ電話する時も、「名前がわかりません」だけでなく、写真があると判断材料になります。
犬が植物を食べた後の様子見は何を見るか
病院に相談したうえで自宅で様子を見る場合でも、見るポイントがあります。
- 水を飲めているか
- 吐き続けていないか
- 下痢が続いていないか
- ぐったりしていないか
- 呼吸が普段通りか
- 口を痛がっていないか
- 歩き方がおかしくないか
- 尿や便に異常がないか
少しでも悪化するなら、再度相談してください。
よくある質問
犬が観葉植物の葉を少しかじりました。大丈夫ですか?
植物の種類、食べた量、犬の大きさによって変わります。まず植物名を確認し、よだれ、嘔吐、下痢、元気のなさ、口を気にする動きがないか見てください。不安がある場合は動物病院へ相談してください。
犬に安全な観葉植物なら食べても平気ですか?
安全性が高いとされる植物でも、犬が大量に食べると胃腸不調を起こすことがあります。安全な植物を選んでも、基本は食べさせない環境を作ることが大切です。
ポトスは犬に危険ですか?
ポトスは犬がかじると、口の刺激、よだれ、吐き気などが出ることがあります。犬が届く場所には置かないほうが安心です。
犬が観葉植物の土を食べます。植物より土が問題ですか?
土にも注意が必要です。肥料、防虫剤、カビ、虫などが関係することがあります。土を掘る犬なら、鉢を犬が届かない場所に移すか、植物を置く部屋を分けたほうが安全です。
犬が植物を食べた時、家で吐かせてもいいですか?
自己判断で吐かせるのは危険です。植物の種類や犬の状態によって対応が変わります。まず動物病院へ相談してください。
まとめ:観葉植物は「犬が届くか」で考える
観葉植物は、家をおしゃれにしてくれます。
でも犬と暮らしている家では、見た目だけで選ぶと危ないことがあります。犬は葉をかじることがあります。土を掘ることがあります。留守番中にいつもと違う行動をすることもあります。
大切なのは、危険な植物を避けること。そして、犬が触れない置き方にすることです。
犬が観葉植物を食べたかもしれない時は、植物名、食べた量、時間、症状を確認し、必要に応じて動物病院へ相談してください。
覚えておきたいこと
「この植物はおしゃれだから置きたい」より先に、「うちの犬が届くか」「かじる癖があるか」「留守番中に安全か」を考える。これだけで、家庭内の事故はかなり減らせます。
あわせて読みたい
- その育毛剤、猫がいても大丈夫?ミノキシジルで見落としやすい家庭内リスクと守り方
- 夜だけブレーカーが落ちる家、そのまま使って大丈夫?寝る前に見落としやすい危険サイン
- その湿布、犬や猫がいる部屋で使って大丈夫?
- 犬がコードを噛む家で見直したい危険ポイント
- モバイルバッテリーが膨らんだ時、そのまま使って大丈夫?

