夜だけブレーカーが落ちるとき|同時に使った家電と落ちた場所を確認

コンセント・漏電不安

夜だけブレーカーが落ちるなら、「夜の電気だから」と考えるより、夕食、入浴、暖房を使う時間に何が重なったかを見ます。電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、エアコン、電気ストーブなどが同時に動くと、家全体または一つの回路へ負荷が集中します。

ただし、家電を減らしても落ちる、特定の家電で毎回落ちる、漏電ブレーカーが作動する場合は、単なる使い過ぎとは限りません。最初に危険な兆候がないか確認し、落ちた場所と直前の使用状況を記録してください。

煙、火花、焦げ臭さ、ジジジという音、異常な熱、変色、水濡れがある場合

分電盤、コンセント、電源タップ、家電へ触れず、その場所から離れます。煙や炎が見える、火災警報器が鳴っているなど火災の可能性がある場合は避難して119番へ通報します。原因を探すためにブレーカーを上げ直してはいけません。

落ちた直後に記録すること

家電のスイッチを戻したり、分電盤を何度も操作したりする前に、次の内容をスマートフォンへ残します。

  • 落ちた時刻
  • 家全体か、台所・洗面所など一部だけか
  • 分電盤のどのつまみが落ちているか
  • 直前に使い始めた家電
  • 同時に動いていた家電
  • 延長コードや電源タップの使用状況
  • 焦げ臭さ、発熱、異音、水濡れの有無

夜間は照明も使うため家全体の消費電力が増えますが、照明だけが原因とは限りません。夕食時の調理家電、入浴後のドライヤー、暖房器具など、短時間に大きな電力を使う機器が重なっていないかを確認します。

どのブレーカーが落ちたかで分ける

起きたこと 考えられる状態 次にすること
家全体が消えた 家全体の同時使用、主幹・漏電ブレーカーの作動 使用中の家電を止め、落ちたつまみを確認
台所や洗面所など一部だけ消えた その分岐回路への集中、家電や配線の異常 その場所で使っていた家電を止める
特定の家電を動かすたびに落ちる 家電本体、コード、プラグ、接続先の異常 再使用せず、備え付け品なら管理会社へ連絡
家電をほとんど使っていなくても落ちる 漏電、設備やブレーカーの不具合 復旧操作を繰り返さず点検を依頼
近隣や共用廊下も消えている 地域停電または建物全体の停電 一般送配電事業者の停電情報と管理会社を確認

パナソニックは、分電盤が電気を各部屋へ分け、容量超過時などに自動で電気を切る役割を持つと説明しています。主幹の漏電ブレーカーは漏電を検知して電気を止め、分岐ブレーカーは各回路を保護します。名称や配置は住戸によって違うため、分電盤の表示を撮影しておくと管理会社へ伝えやすくなります。

夜に重なりやすい家電を確認する

同時使用を見直すときは、コンセントの数ではなく、家電の定格消費電力と接続している回路を見ます。消費電力は本体の銘板や取扱説明書で確認できます。

場面 重なりやすい家電 試すこと
夕食の準備 電子レンジ、電気ケトル、炊飯器、トースター 加熱を同時に始めず、一台ずつ時間をずらす
入浴後 ドライヤー、洗濯乾燥機、脱衣所の暖房 ドライヤー使用中はほかの高出力機器を止める
寒い夜 エアコン、電気ストーブ、こたつ、加湿器 複数の暖房器具を同時に立ち上げない
就寝前 食洗機、乾燥機、充電器、暖房 落ちる直前に動き始めた機器を記録する

同時使用を減らすために、高出力家電を別の電源タップへ移す方法は避けます。同じ壁内配線につながっていれば回路の負荷は変わらず、電源タップの接続可能な最大消費電力を超えると異常発熱につながります。NITEも、最大消費電力の超過、プラグの変形や焦げ、異常発熱や異臭を確認し、異変があれば使用を中止するよう案内しています。

異常がない場合に一度だけ復旧を試す

煙、焦げ臭さ、発熱、水濡れなどがなく、使い過ぎが考えられる場合は、直前に使っていた家電を止め、安全に抜けるものだけプラグを抜きます。落ちたつまみが中間位置なら、「切」まで下げてから一度だけ「入」へ戻します。東京電力パワーグリッドも、ブレーカーが中間位置で止まる場合の復旧方法を案内しています。

一度戻してもすぐ落ちる場合は、再度上げません。家電を一つずつ接続して故障箇所を無理に再現することも避けます。分電盤のカバーを外す、ブレーカーを固定する、容量の大きいブレーカーへ自分で交換する作業は行わないでください。

特定の家電で落ちる場合

電子レンジを動かすと台所だけ落ちる、ドライヤーを使うと洗面所だけ落ちるなど、同じ家電と同じ回路で繰り返す場合は、その家電の使用を止めます。

  • プラグやコードに変形、傷、焦げ跡がないか
  • コンセントや電源タップが熱くなっていないか
  • 同じ差込口で別の異常が起きていないか
  • 水や結露がかかる場所で使っていないか
  • 備え付け家電か、自分で購入した家電か

備え付けのエアコン、IH調理器、食洗機などで起きる場合は、管理会社へ連絡します。自分で購入した家電なら、型番と症状を控えてメーカーや販売店へ相談します。別の部屋へ持ち運んで何度も試すと、異常のある家電を別回路へ接続することになるため行いません。

賃貸ではどこへ連絡するか

相談内容 連絡先
契約アンペアや契約容量を知りたい 契約している小売電気事業者
壁内配線、分電盤、コンセント、備え付け家電の異常 管理会社または大家
近隣を含む停電、電線や引込設備の異常 地域の一般送配電事業者
自分で購入した家電だけで起きる 家電メーカーまたは販売店
煙や炎がある、火災警報器が鳴る 避難して119番

契約容量を上げれば必ず直るわけではありません。一つの分岐回路に負荷が集中している場合や、家電・設備に異常がある場合は、家全体の契約を変更しても原因は残ります。先に、家全体と一部回路のどちらが落ちたかを確認します。

夜間窓口へ連絡がつかず、煙や熱などの危険な兆候がない場合は、問題が起きた家電を使わず、写真と時刻を残して翌営業日に管理会社へ連絡します。危険を判断できない場合は、無理に通電したままにせず、管理会社の緊急連絡先や電気工事店へ相談してください。

管理会社へ伝える文例

昨夜21時ごろ、電子レンジとドライヤーを使用中に家全体の電気が消えました。分電盤では○○と表示されたブレーカーが落ちていました。家電を止めて一度戻すと復旧しましたが、今夜も同じ時刻に落ちました。焦げ臭さ、発熱、水濡れはありません。分電盤と使用家電の写真を送ります。

「ブレーカーが落ちた」だけでなく、家全体か一部か、落ちた表示、使用家電、再発回数を伝えると、契約容量の相談か設備点検かを分けやすくなります。

夜だけではなく突然家全体が消えた場合

家電の同時使用と関係なく突然家全体が消えた、近隣や共用部も停電した、ブレーカーを確認しても戻らない場合は、家の電気が突然つかなくなったときの確認へ進んでください。焦げ臭い場所が分からない場合は、通電と停止を繰り返さず、焦げ臭い場所が分からないときの切り分けを確認します。

公式情報

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